最近
中学の教科書を卒業した子からもらいました。
驚いたことに今の国語の教科書にも
『少年の日の思い出』が載っているのですね。
私が中学生の時にも教科書に載っていました。
衝撃的すぎて記憶に残る作品でした。
当時、蝶の標本のことも初めて知り、ショックを受けました。
ぼくの気持ちでなく、エーミールの気持ちを考えると…………。
そういえば当時こんなこともありました。
私が昼清掃を終えて教室に帰ると、
教室にバラバラにされたアゲハの死骸がありました。
いつも穏やかだし学校で泣いたことなどなかった私なのに、
その時は泣きながら、怒りました。
すると、ヤンチャになりつつあったJ君が
アゲハを手で一つ一つ拾い集め、私に
「ごめん」と言いました。
「謝るのは、私にではない。蝶にだ。」と
私の怒りと悲しみはおさまらないままでした。
5時間目が終わったとき、
放課後に蝶のお墓を作るから一緒に来てほしいと言われました。
そして放課後、数人の男子が校庭の片隅にアゲハのお墓を作って
「ごめんなさい。もう二度としません。」と
本当に丁寧に手を合わせました。
でも死んだアゲハはもう生き返ることはできません。
私も一緒に手を合わせながら、謝っていました。
覚えているかなあ、J君。